156センチの視線

「憲法を守りぬく祈り」

今、心にかかっている第一のことは、「安保法案」のことでしたが、強行採決されました。このことを考える度に胸が苦しくなる日々が続きました。憲法を守ることを義務づけられている国会議員が、憲法を破壊していく様は、「権力こそが万能である」とのお墨付きを与えたようなものです。このような人が叫ぶ「教育改革」など、何をもって教育というのでしょう。この姿勢が日本の教育を形づくる基本的理解となるならば、日本の将来に暗雲が立ち込めて来るのは必定です。こんなことが許されるのであるならば、何をしても許される事を公に認めたのと同じことです。
 自民党議員のみならず、公明党議員までも、権力に振り回される様は情けなくなります。この法案に反対である議員が、自民党にも、公明党にも一人もいないなどとは到底考えられません。でもこれこそが今の日本の現実です。何のために政治家になったのか、初心が置き去りにされた権力志向は、日本の志の低さを現して余りあります。ヘラヘラした、軽い魂が伺われてなりません。この国を憂うるのに十分過ぎるものがあります。欺瞞に満ちた法案を廃案に追い込むためのすべを祈り求めていかなくてはなりません。
 そんな中、「第40回 日本自殺予防シンポジウム」は、その対極的な姿において、希望を与えるものとなりました。今、この時、小さな働きである「いのちを守る」、真実にして、大きな働きのために祈りました。