宣教

「わたしたちの勝利」

詩篇18:26〜31 ローマ8:37〜39
 「み名が、み国が、み心が〜」の主の祈りこそが、わたしたちキリスト者の祈りであり、生活です。
 イエス様のご生涯をたどる時、どこにでもこの祈りのかぐわしい香りがただよいました。「わたしの思いは、あなたたちの思いと異なり わたしの道はあなたたちの道と異なる」(イザヤ55:8)歩みでした。
 大工として後の3年間は、村々、町々を巡り歩き、病の人、見捨てられた人々の友となり、1冊の本も書かず、事務所もなく、大都会に足を踏み入れたこともなく、最後には最愛の友に裏切られ、犯罪人とともに十字架で殺されました。しかし、このことを通してのみ、神の救いの計画が実現したと聖書は語ります。
 神様のみ心は、他者を力によって凌駕することでも、支配することでもありません。この世は、「全世界を手に入れたい」と、ありとあらゆる手段を試みます。しかし、神のみ心は、神様との、人々との正しい関係、平和を生きることなのです。そこには、「すでに世に勝利しておられる」主が共におられ、「城壁を乗り越える」ことができます。わたしたちの勝利は、十字架の愛と和解の内に実現します。「み名が、御国が、み心が」の祈りこそ、わたしたちの勝利の力です。