156センチの視線

「オルガン修理を通して・・・」

10月に続き、先週、再び、丸三日にわたりオルガンの調律に勝浦さんおいでになりました。「これは貴重なオルガンです。劣化している部分があり大変な状態です。修理すると以前と同じようになります。最近のものとは違い、実に丁寧に作られています。教会の宝物になります。大切にしていただきたいと思います」との言葉とともに、見事なたたずまいの中、素晴らしい修理をしていただきました。
 三日がかりでの全面修理は感動そのものでした。特に劣化の激しいふいご部分は、まったく新しく造り替えました。「もうこれで当分大丈夫です。オルガン奏者の方は今までどんなにか大変だったでしょう」と。神ようこさんから寄贈されたこのオルガンは、ご親族のたくさんの方の祈りと賛美を引き継ぎ、今、ここ、弘前西教会の礼拝堂にあります。
 祈祷礼拝に来て、勝浦さんによるオルガン修理の現場に出会い、その気迫こもるオルガンに対する愛情と、その一挙手一投足に、人生を「これ一つ」に賭ける姿に、凄さと清々しさを感じ、圧倒され、自らを省みるまたとない時を与えられ感謝しました。
 教会はオルガンに限らず、一人一人の祈りの香が炊き込められて、今この時をわたしたちに与えてくれていることを今一度心に刻みました。
 アドヴェント、クリスマス。心が躍ります。