宣教

「正義を生きる」

箴言21:2~4  ヘブライ13:16
 聖書は、旧新約聖書を貫き、「神は愛」であることを明らかにしています。これこそが「神の正義」そのものであると。「愛と赦し」が一体であるように、「愛と正義」も一体です。聖書の「義」は、一般的、倫理的、社会正義を超えるものです。
 聖書の「義」は優れて、神との関係、神よりの求めへの応答として明示されます。「正義を洪水のように、恵みの業を大河のように流れさせよ」(アモス5:24)「正義を行い慈しみを愛し、へりくだって神と共に歩むこと」(ミカ6:8)なのです。
 自分の価値基準ではなく、神の御心を生きること「善い行いと施しを忘れない」ことは、神への尊い奉仕なのです。富める1%が、99%の飢えを生むことは御心ではありません。「10戒」はこのことを明らかにしています。何よりも、イエス様の姿をたどる時、神の「義」がどのようなものであるかが明らかになります。主の生涯と十字架こそ、神の求めたもう「正義」御心です。主の貧しい者、病む者、苦しむ者、罪びと…との出会いこそ神の正義でした。聖書の中に、ヤコブの手紙があることは何という恵みでしょう。正義を生きるように招かれているわたしたちです。