宣教

「神と出会うために」

ヘブライ12:1〜3
 人が力を失う時、それはゴールが見えていないからだといえるかもしれません。もし、私たちが確かなゴールを見ることができているとしたら、あらゆる試練を乗り越えることができるでしょう。ニーチェは「なぜ生きるのかを知っている者は、どのように生きることにも耐える」と言っています。
 私たちの世界では、「悩み」はネガティブな響きがあります。それを避けようとする力が働くからです。しかし、悩むことは人間に与えられた特権です。そこを通してしか見えない景色があるのです。聖書はイエス・キリストを人間の理想像であると語ります。常に神とつながり、苦悩されたその姿こそ、人間そのものだというわけです。悩みがなければ、私たち人間は神に背を向け続けることになります。しかし、苦悩があるから、神に依り頼み、叫びがあるから、祈ることができるのです。私たちは、その苦悩ゆえに、神と出会うことができるように創造されたのです。
 すべての問題の解決は神のもとにあります。そこには、私たちの想像をはるかに超えた、確実なゴールが備えられているのです。主はそれを与えたいのです。