156センチの視線

「天の国はこのような者たちのものである」

自由帳

1980年、アリゾナ州のクリスという7歳の少年は白血病を患っていました。彼は「白バイ警官になりたい」という夢を持っていました。その話を聞いた警察官たちは彼のために制服や装備を用意し、ミニバイクをプレゼントしました。さらに、クリスは名誉警察官として実際にパトロールや取り締まりをしました。5日後、彼は天に帰りましたが、殉職警官と同じように最高の栄誉をもって送り出されたのです。そのことが全米で反響を呼び、彼の親と警察官たちによって、「難病の子どもたちが持つ夢を実現する」という目的のため、メイク・ア・ウィッシュ基金が設立されました。現在、日本を含む、30カ国で活動しています。
 しかし、この素晴らしい活動の陰で、難病の子どもを持つ親たちにとっては、この活動への参加に手を上げることは苦渋の決断であることも知りました。なぜなら、手の施しようがないと判断された子どもが対象だからです。
 子どもが犠牲になる出来事は、イエス・キリストの誕生の物語にも見られます。ヘロデ王の命により、二歳以下の子どもが皆殺しにされました。主はご自分のために、それら無垢な魂が傷つけられたことをご存知です。主は言われます。「天の国はこのような者たちのものである」(マタイ19:14)
 なんという慰めでしょうか。