156センチの視線

8月7日「本当の幸せを与えてくださる神」

車でダンスミュージックを聞いていたら、後部座席から「耳が痛い」という娘の声が聞こえてきました。ドライヤーの音、ボイラーの音など、機械音が苦手なので、音楽の中で聞こえる機械音も苦手なようです。
 そこで、「ティファニーで朝食を」や「シャレード」など、数多くの映画音楽を作曲した巨星、ヘンリー・マンシーニの「Mr.Lucky」(邦題:ついてる男)というテレビシリーズのサウンドトラックを引っ張り出してきて、夕食の時に流しました。
 すると、優しく温かみのある音が拡がり、古き良き時代の香りが漂ってきました。かわいらしい楽器の音色、優雅で心を打つ旋律が迫ってきます。昔、このアルバムを聞いていた時は、人生のどん底でした。今は、目の前で音に合わせてふざけて踊る愛する娘と、それを見て笑う妻がいて、お腹の中には新しい命も。同じ音楽を聞いているのに、状況が変われば、ここまで聞こえ方も変わってくるのかと感じました。「幸せだなぁ」と、加山雄三のような言葉が自然に出てきました。
 神を信じて何になるのか。そう思っている過去の自分のような人たちに、本当の幸せを与えてくださるのは神であることを知っていただきたいと心から思わされました。