156センチの視線

9月25日「愛によって変えられる」

 先日、二名の保護観察官が教会を訪ねてくださいました。更生保護という尊い働きをなさっておられるお二方は、「不幸にも事件を起こしてしまった方々を何とかして助けたい」とおっしゃっていました。
 初めて教会に入ったというお二方に伺いました。「教会は何をしている印象がありますか?」それに対して、一人の方が答えました。「日曜日に集まって歌を歌ったり、聖書の話を聞くところではないですか?」
 先日のセミナーで学んだことは、教会にとって、「式」は非日常だということ。結婚式、葬式、礼拝式は教会にとって非日常なのです。私はお二方に答えました。「教会やクリスチャンがしていることは、神と人を愛することです。そして、人は自分が愛されていることを知ると、不思議と変えられていくんです。」
 お話しながら歩いていると、向こうから保護観察で私が担当している方が偶然、通りすがりに笑顔で挨拶をしていきました。保護観察官は驚いて言いました。「最初にあの方と面接した時は、これからどうなるんだろうと心配していました。でも、あんなに素敵な笑顔で、まるで別人のようです。」
 「あの笑顔が、あの方の本当の姿なんでしょうね。」という私の言葉に、「人が変えられていくというのは本当だったんですね。」とお二方は驚きと喜びに満ちてお帰りになりました。