156センチの視線

11月6日「人生を分かち合う」

先週の木曜日、弘前教会で北西地区の信徒の集まりがありました。これまでは、講師や発題者からの話をみなで話し合ったりまとめたりする研修会でした。今回は、自分が教会に来た経緯と、救われたきっかけなどを分かち合うスタイルにしました。
 やったことのないことをすることは勇気のいることです。しかも、そんな内容で人が来るのかという議論もありました。そんなに多く時間を取って、話すことなどなくなってしまうのではないか、という意見もありました。ところが、蓋を開けてみれば、むしろ時間は足りないくらい。壮絶な人生の物語、病を得てからの歩み、偏見や差別からの解放、お一人おひとりが歩んでこられた貴重な体験談は、その場所にくっきりとキリストの姿を描き出していきました。
 終わってから、ある方がおっしゃいました。「今まで、顔は見たことがあったけど、こうして分かち合うことで、より深くその方を知ることができました。」この集会の目的が果たされたのです。同じ地域でキリストと共に歩めることの喜びと、悩み多き一人の人間としてのリアルな心象風景とが、参加された方々の胸に深く刻まれたことと思います。
 集会は大成功でした。主に感謝。