156センチの視線

11月13日「目を覚ましていなさい」

 「えっ!ほんとうに?」、アメリカ大統領選挙の中継を祈祷礼拝が終わり、出席者を送りながらラジオで「トランプ氏優勢」の報を聞きました。まさかと思いましたが、その後、地滑り的勝利に終わり、言葉にならない空虚感に襲われました。
 世界中で同じような、ナショナリズムの傾向が止むこと拡大し続いています。「ポピュリズム」(1.民衆の情緒的支持を基盤とする指導者が、国家主導により民族主義的政策を進める政治運動。民衆主義。人民主義。2.政治的指導者が大衆の一面的な欲望に迎合し、大衆を操作することによって権力を維持する方法)の言葉が浮かんできました。つい先日、イギリスのEU離脱以上の大きな出来事です。最近の世界はなりふ
り構わぬエゴイズムによって席巻されているかのようです。北朝鮮、中国、ソ連、フィリピン、韓国…そして我が日本もその渦中のただ中です。
 自分だけ、自国だけ良ければ、の人生観、世界観は滅びに向かう片道切符に他なりません。行きつく先は憎しみ、争いと戦争です。人は歴史から何も学んでいないかのように感じられます。
 そんな今日、我々に委ねられた「福音」の真実に身が引き締まります。「力の正義」に誘惑されそうな自分に別れを告げ平和を選ぶために。「目を覚ましていなさい」と主は言われます!