宣教

3月5日「いのちの選択」

 創世記4:23〜24 マタイ18:21〜35
 神から離れて孤独とさすらいの中を生きるレメクは、自らを傷つけただけで、相手を殺害するという防衛策を張り巡らせ、身を守ることを決心します。このような人々を見て、神は心を痛めたと聖書は語ります。
 兄弟を赦すことについて相談してきたペトロに、主イエスは負債を抱えた一人の家来のたとえ話を教えられました。この家来は私たちであり、王は神です。そして、この家来はとてつもない負債を抱えていたのです。もはや家来には返済能力はありません。逃れる方法もありません。この家来に残っていたのは、赦しを乞うことだけでした。そして何と、それが認められたのです。彼は赦されたのです。しかし、それは他に支払う人がいることを意味していました。そして、支払ったのは王でした。
 主は私たちが一生かかっても返せないほどの負債をすべて負って十字架で命を捨てて支払ってくださったのです。しかし、この物語には続きがあります。借りのある同僚を赦すことを選択しなかった家来は、牢獄に放り込まれ、滅びへと至る過程でしたのです。
 赦しこそ、神が創造したもっとも厳しく、もっとも美しいわざであり、これこそ命に至る道なのです。