宣教

4月23日「新しい時代の幕開け」

  イザヤ43:18〜20 ヨハネ20:24〜29
 主イエスは十字架で命を捨てた後、復活してから弟子たちに姿を現しました。復活の主に出会った弟子たちは、狂ったように大喜びしました。しかし、そこにトマスはいませんでした。喜ぶ弟子たちを尻目に、実証主義者であり、理想主義者のトマスは、復活した主を見るだけではなく、触らなければ信じないと言うのです。
 頭で理解して信じることは非常に難しいものです。でも、体で体験したことは信じざるを得ません。弟子たちは、前もって十字架と復活について教えられていたにも関わらず、誰もそれを信じられませんでした。復活した主に出会うことは、体験を通してでなくては難しいものとなります。しかし、主は「見ないで信じる者は幸いである」と、さらに高い次元の信仰があることを教えています。
 かつて、イスラエルの人々はやがてくる新しい時代の幕開けを待ち望んでいました。しかし、やってきた救い主は、彼らが期待したものとかけ離れたものでした。しかし、その理想や思い込みが打ち破られることこそ、新しい時代の幕開けだったのです。