宣教

2月24日「本当の謙虚さ」

ダニエル4:26〜34
 日本における「謙虚さ」、「謙遜」とは、自分自身を蔑むことで相手を高く上げることです。多くの人は、「自分には価値がない」といった旨の発言することが美徳とさえ考えているのではないでしょうか。
 聖書は文化や時代に左右されない本当の「謙虚さ」について教えています。そして、「地上の誰よりも謙遜であった」などと自ら書き記すことさえも、何ら矛盾にならないとされています。日本では、考えられないことです。しかし実際には、それこそが本当の謙遜さにつながる考え方なのです。
 バビロンのネブカドネツァル王は、その繁栄ぶりを自讃しているとき、まさにその王国の座から引き下ろされ、野の獣のように彷徨い、七年間も理性を失っていました。これは、謙遜さを学ぶためのステップでした。彼が天を仰いだ時、そこには永遠に変わらない方、主なる神の支配があったのです。彼は自分の王座を明渡し、何者かを知り、かつての繁栄がどこから来ていたのかを知りました。すると、彼に繁栄が戻り、以前よりも栄えていったのです。
 実のところ、謙虚さとは自分に価値がないとアピールすることではありません。自分に素晴らしい価値をおいてくださっている源を知ることにあるのです。あなたが信仰によるこの謙虚さを歩むことこそ、神に栄光を帰すことに他なりません。