宣教

6月16日たいせつなきみ 「十字架のシール」

Iヨハネ4:10
 ある人形たちの国では、素晴らしいことをすると星印、ドジや失敗をすると灰色のダメ印のシールを貼る習慣があります。たくさん星印がついている人形は素晴らしいのですが、パンチネロという人形はダメ印ばっかりで、一つも星印がありません。彼は何をやっても失敗ばかり。そればかりか、つまずいて転んだり、ドジばっかり。「どうせ僕なんて…」と自信がありません。
 そんな時、彼は星印もダメ印も、何もついていない人形と出会います。その人形は、パンチネロに「エリ」のところに行くように誘います。そこで彼はエリに出会ったのです。
 なぜ、シールが付いていない子がいるのか尋ねるパンチネロに、エリは優しく答えます。「それは、他の人形がいうことよりも、私の言うことのほうが大事だと、あの子が決めたからなんだよ。」
 私たちが神に愛されていることは、あの十字架を見ればわかります。エリのところに行き、エリの話を聞いて信じたパンチネロから、シールが一つ落ちました。これがこの絵本の最後のページです。神の言葉を信じ、その愛に自らを委ねようと決断するなら、神は私たちをあらゆる罪から清め、神の子としての歩みを確かなものとしてくださるのです。