宣教

9月1日「ちょっとその前に」

列王記上3:4〜15 マタイ6:33〜34
 神の国と神の義をまず第一に求める、とはどういうことでしょうか。それは、神の言葉とその約束とを、主な関心事とするということです。
 もちろん、それは他のことを気遣わないという意味ではありません。自分や他者の命、持ち物や財産について責任ある管理をそっちのけにすることでもありません。しかし、私たちが生活の中で遭遇する困難や課題に思い悩みながら向き合うということではなく、その困難や課題の中だからこそ、神の言葉と約束とに信頼して向き合うということです。
 栄華を極めたソロモンは、「何事でも願うがよい。あなたに与えよう」という神の恵みを受けましたが、望んだのは、富でも長寿でもなく、ただ民を正しく裁くための善悪の知恵でした。神はその姿勢を喜ばれ、彼に知恵だけでなく、「加えて」富や長寿をも与える約束をしたのです。
 主イエスはこのことを強調されました。困難を抱える人たちや、貧しい人のために生きる前に、家族との関係を大事にする前に、仕事の成功を願う前に、私たちは神の前に出ることが素晴らしい結果を生むことを約束しているのです。
 必要なものは、すべて神の前にあるからです。