宣教

10月13日「祝福は人生の荒れ野から」

申命記8:1~10 ヘブライ12:4~11
 神の約束の民イスラエルの民族は、エジプトの地を脱出はしたもののその罪の故に40年間砂漠を彷徨いました。しかし、これは、結果的に彼らの神への信仰が磨かれ成長する契機となりました。神の約束を信じてエジプトを出発したのですが、カナンにたどり着くまでの間に、文字通り「荒れ野」を通ったのです。今を生きる私たちも、「天国」というカナンへ向う旅の途上にあり、「荒れ野」を経ます。洗礼式、自分の古い体質、罪への傾向が一瞬のうちに完全に消えたという経験を持つ方が一人もいないとは断言しませんが、私を含む多くの人は、信仰生活の歩み中で徐々に罪を示され、悔い改めるという、まるで体内の余分な悪性脂質が燃やされるよう体験をします。それまでの自分の経験や人間的な知恵や努力では対処できない人生の「荒れ野」を通る時、人に対する怖れや神様に対する不満が私たちの心の中に生まれます。それでもなお、その場所こそが、神様と出会うことができる最高の場所となるのです。