宣教

11月17日「『人の子』とは?」

ダニエル7:13,14,27
 新約聖書は天国に行く方法を教えくれる書物ではなく、その中心的な主張は、神の国を実現させる支配者となる「人の子」が、あの十字架に付けられたイエスであるということです。中心的な教えはイエスの支配のもとに実現する神の国の在り方と、その国にふさわしい人になるために、どのような条件を満たす必要があるかということです。形ばかりの宗教ではなく、昔ながらの本物を求めていたユダヤ人の思いを満足させるために、イエス様は驚いたことに自分自身を提供しました。エジプトから出て来たイスラエルの民が荒野で奇跡的に与えられた食物、飲み物、そして闇を照らす光に代わってイエス様は「わたしのもとに来る者は決して飢えることがなく、わたしを信じる者は決して渇かない。わたしに従う者は暗闇の中を歩かず、命の光を持つ。」と言いました。
 弟子たちにとって「人の子」として現れたイエス様の正体を理解するのは簡単なことではありませんでした。「神の国」の教えを見ても、色々な工夫を凝らし、多方面から説明しながら弟子たちの理解を深めようとするイエス様の姿が見られます。その一例は「からし種に似ている」という教えです。神の国は偉大な信仰者を必要としません。「人の子」として来られた方を信じるただの人がいると、神の国の成長が始まります。