宣教

12月22日「あなたに目を注ぐ神」

 マタイ1:23
 小さなことに忠実であることを主イエスは教えています。それは、小さなことを積み重ねて、大きなことにつながっていくからという動機づけになることもあります。しかし、小さなことに忠実なまま、大きなことが与えられずに終わるとすればどうでしょうか。
 神は小さくなられた。これがクリスマスの出来事です。神その豊かさを人が見るようにではなく、ご自身の尺度で測られたのです。誰からも注目されることなく、静かに祝われた世界で初めてのクリスマスを見れば、そのことが明らかです。
 主は、大きなこと、豊かなこと、注目されることを求めるのではなく、ただ一度、小さくなり、貧しくなり、注目されないことを選ばれました。それはなぜでしょうか。
 日本の社会福祉の礎を築いた賀川豊彦夫妻は、クリスマスの日、最も貧しいとされる地域に引っ越しました。それは、主が貧しくなられたから、という理由でした。
 小さなこと、貧しいことは、誰からも注目されないところ、と考えられています。しかし、ただおひとり、主は、そこに注目されています。なぜなら、主ご自身がそこから始められたからです。