156センチの視線

4月4日「最大の奇跡」

 受難週の早天祈祷会では、主イエスの十字架を仰ぎつつ、その御言葉に聞くことができました。そこで、参加してくださった方々に伺いました。「あなたがイエス様の十字架を自分のものとして受け入れたきっかけは何ですか?」この問いは、初心を忘れてしまいがちな私にとって、重要なものでした。
 日本から遠く離れたユダヤの地で、ある男が、自分は神であると言いながら村々を巡った。彼は人々を癒やし、奇跡的なことを行い、注目を集めた。しかし、権力者たちの妬みをかって十字架に貼り付けにされた。そして、三日目に復活した。
 日本で生まれた私にとって、この話が自分のものであると受け入れることは困難でした。奇跡を信じている人はおかしな人だと思っていました。しかし、自力ではどうにもならない状況に陥った時、「私を救ってください!」と叫び、求めた相手は、あの男。イエス・キリストでした。
 主を信じるようになってから、聖書にある奇跡が本当のことであると信じることができるようになりました。それは、自分の周りで同じように奇跡が起こり、神が生きて働かれていると知ったからです。
 何よりも、十字架を自分のこととして理解できる。これが最大の奇跡ではないでしょうか。