宣教

6月13日「まことの食べ物」

申命記8:3   ヨハネ6:41〜51
 「ババア食ったジジイ、縁の下の骨を見ろ!」とは、『カチカチ山』最後にある、タヌキのセリフです。タヌキ汁と思い、「旨い、うまい」と、長年連れ添ったおばあさんを食べる!そんなおじいさんの姿と自分が重なります。
 生まれてから75年!洗礼を受けて55年!結婚して48年!牧師になって47年!…。両親の、姉妹の、友の、妻の、子供の…。数限りない人の肉を貪り食って、そして誰よりも、キリストの肉と血を貪り食って生きて来た自分を想い巡ら唖然としています。
 人は、生きとし生けるものはすべて、他の命を食することなしに生きていくことは出来ません。そしてキリスト者とは、キリストの血と肉に、すなわち「命」を食して生きていることを知る者のことです。
 「わたしの肉はまことの食べ物、わたしの血はまことの飲み物」とイエス様ははっきりと宣言されます。ここに真実の神の愛が明らかにされます。
 マザーは「生きている愛は傷つきます。イエス様はご自身の愛を証するために わたしたちの身代わりとなって 十字架の上で死なれました。~」と言っています。主は生きていて、今もわたしたちに手を指し伸べ、今も、ご自身を与え続けておられます。主こそ、御言葉こそは「まことの食物」なのです。