156センチの視線

8月29日「証と疑問」

 月に一度の刑務所教誨では、現在5名の方々が聖書を学んでいます。毎回の質問コーナーでは、様々な質問があげられます。独身の方は、「一度好きになった女性と別れ、次に好きになった女性がいればダメなんでしょうか。」「酒や煙草は大丈夫なんでしょうか。」「教会にはどんな種類があるんでしょうか。」「お墓参りはしていいんでしょうか。」
 それぞれの質問に、聖書の箇所を適用して、わたしなりの考え方をお伝えします。すると、「〜しなければならない。」の呪縛から解放されていく皆さんの反応と明るい表情が印象的です。何よりも、自分の罪を赦してくださり、十字架で命を捨ててまで助けてくださる神の姿に驚きと感動を覚えておいでなのがよく分かります。
 ある方は、自らNPO法人の「マザーハウス」に連絡し、文通を始めたと言います。クリスチャンが始めた刑務所文通のNPOですが、そこで大きな励ましを受けているそうです。そのような証とキリストにまつわる多くの疑問が出され、今ではこちらで準備していったものを全くやらず、ひたすらにQ&Aを繰り返しています。
 笑いあり、涙あり、神の姿に感動あり、と。多くの方々の背後の祈りを感じるひとときです。