宣教

10月10日「聖なる無駄」

申命記7:6~8  ヨハネ12:1~8
 今日の有名な『ナルドの香油』の物語を読んで、O・ヘンリーの短編『賢者の贈り物』を思い出しました。貧しくも愛し合っている若い貧乏な夫婦が、互いのクリスマスのプレゼントに、高価な時計の鎖と、鼈甲の櫛を買いました~。役に立たなくなってしまったプレゼントの二人でした。そこに溢れたいのちの世界が懐かしく思い出されます。ラザロを復活させてくださったイエス様に感謝を表すためのマリアの好意を、ユダが、「なぜこの香油を300デナリで売って、貧しい人に施さなかったのか。」とマリアを非難しました。
 「それは無駄だ!」ということでしょう。多分、わたしも同じ場所にいたら同じ反応を示したことでしょう。「無駄!」このことがわたしの人生に影を落としていたことに気付きます。
 この世的に考えれば、イエス様のしたことは全てが無駄でした。世界を変える主の働き-「福音の出来事」-は「聖なる無駄」なしには、何一つなかったことでしょう。「効率」を気にして「愛」というキリストの救いの前を通り過ぎているわたしたちです。
 「貧しい人々はいつもあなた方と一緒にいる」との主からのチャレンジへと招かれています。主と共に「聖なる無駄」に向かうわたしたちです。