宣教

12月19日「へりくだるマリア、へりくだる神」

ルカ1:26~38
 2000年前のイスラエルの片田舎ナザレ、一人の少女に、天使が現れ「男の子を生むこと、その子をイエスと名付けよ」と告げました。少女マリアは驚き「そんなことがあるわけはありません」と反応しますが、天使は「神にできないことはありません」と告げ、マリアは「私は主のはしため、お言葉の通りになりますように(レット・イット・ビー)」と天使の言葉を受け入れます。神の前にへりくだる謙遜な姿の中に、この言葉の真意があるのです。
 クリスマスは、神が人間の肉体をとり、弱く無力な赤ちゃんとなられた出来事です。神は人に仕えるために、私たちよりも下に立って(アンダー・スタンド)、私たちの痛みや悲しみもすべてわかってくださるのです。マリアも神様の前では、自分は「はしため」にすぎませんと心から遜り、発した言葉が「レット・イット・ビー」です。この受胎告知の場面から、遜るマリア、そして遜る神に思いを馳せ、私たちは、改めて神の前にへりくだるということが、とても大切な姿であり、この世界を生きる私たちにとって、どれほど賢明な生き方であるのか思わずにはいられません。私自身も聖隷として、サーバント・リーダーシップという言葉を大切にしてきました。