156センチの視線

2月27日「世界で一番強い国」

 ロシア軍がウクライナに軍事行動を開始しました。しかも、国の利益を脇に置く、指導者の意地とも言えるような今回の動きにはとても驚かされました。
 今まで、「戦争は得するからやるのであって、損する仕組みを作ればいい」という識者の方々の意見に賛同していましたが、今回のことは、その理論を根底から覆すものとなりました。世界はどこに向かっていくのでしょうか。
 先週、東奥義塾の朝の礼拝の中で「世界でいちばんつよい国」という絵本の話をしました。エルマーシリーズの作者であるデビッド・マッキーは、自国の価値観を拡大しようと世界征服を目論む大きな国が、たった一つ残された小さな国を侵略することで、やがてその国の文化が大きな国の文化を飲み込んでいく皮肉を描きました。小さな国は軍隊をもたず、侵略者を歓迎し、共に暮らすことを選択し、大きな国の人々を内側から変えていくのです。
 小さな国とは、さながら主イエスのようです。罪人である私たちを受け入れ、共にいてくださり、神の国の価値観を生きるように、と促すのです。
 ロシアにも、ウクライナにも、主の弟子がいるはずです。彼らが守られ、彼らを通して、あの2000年前のような変革がもたらされますように、と祈り求めるものです。