宣教

5月29日「不信仰な信仰」

マルコ9:14~29
 マルコの福音書9書22節には悪霊に取りつかれた息子をもった父が登場します。父の頼みを聞いたイエス様は、「信じる者には何でもできる。」とおっしゃいました。その時、父はすぐに、「信じます。信仰のないわたしをお助けください。」と叫んだのです。
 私たちも信仰生活の中でイエス様に「信じる者には何でもできる。」とよく言われますが、その言葉を聞く私たちは「本当に本当か?」と逆に疑ってしまうのではないでしょうか。疑うというのは人間が、無限なる神さまに対して持つ自然な反応かもしれません。信仰の父と呼ばれるアブラハムも、弟子たちも疑いました。
 当たり前のように疑いがやってきた時、私たちは今日の話で出てくる父のように、自分の信仰のない姿を認めて、自分の不信仰のために祈らなければならないと思います。神さまはそのお祈りを祝福し、また新しい力を与えてくださるのです。この1年間日本宣教の厳しさにまた改めて知りました。挫折した時、失敗した時、「もうダメだ」と思った時、自分の不信仰を告白し、神さまに助けを求めると、再び必要な力を私に与えてくださいました。皆さんも神さまの前に行って、自分の力ではできませんと告白し、神さまからの助けを求めていきましょう。