宣教

12月11日「多くの人もその誕生を喜ぶ」

ルカ1:8~14
バプテスマのヨハネの両親は年老いた夫婦、ザカリアとエリサベトでした。このお二人は模範的なユダヤ教徒で、ルカはお二人について「非の打ちどころがなかった」と書いています。当時のユダヤ教の教えからすると、このような夫婦は神様からの祝福の証として健康とお金と子宝に恵まれるはずでした。その内の一つでも欠けていれば、神様に喜ばれない何かが、その原因だろうと思われました。
この福音書はその考えを完全に否定しています。ルカが描くイエス様は、病気や貧困に苦しむ人たちが、神様の呪いを受けているどころか、神様から特別に愛されているから、必ず幸せになると主張しました。だからこそ、子宝に恵まれなかった、ザカリアとエリサベトという、年老いた夫婦へのメッセージからこの物語が始まります。
「ザカリア、あなたの願いは聞き入れられた。あなたの妻エリサベトは男の子を産む。その子はあなたがたにとって喜びとなり、楽しみとなる。しかし、それにとどまることなく、旧約聖書の最後の預言の言葉を実現させる、特別な人になる。」クリスマス物語は「民全体に与えられる大きな喜び」のメッセージで、私たち一人一人に喜びを届ける知らせです。