156センチの視線

11月3日「拍手を受けるべき方」

 先週の水曜日、リンクステーションホールに劇団四季の「ジーザス・クライスト・スーパースター」を観に行きました。誰かに会うだろう、という予想通り、弘前教会の渡邉牧師夫妻や青森バプテスト教会の佐々木牧師夫妻にお会いしました。きっと他にも地域のクリスチャンが観に行ったことでしょう。
 内容については、ツッコミどころはあるものの、ミュージカルそのもののクオリティが高く、最後まで集中力が途切れずに釘付けになりました。釘付けといえば、劇もエルサレムバージョンということで、主イエスの十字架の場面で終わってしまいました。復活まで見たかったのが正直なところです。
 印象に残ったのは劇だけではありません。むしろ、終わってからのカーテンコールです。観客の拍手に応えて、5,6回は出演者が出ては入りを繰り返したでしょうか。そのたびに、観客の中から、一人、また一人とスタンディングオベーションに加わる方々が増えて、私たちが退出する頃には、ほとんど全員が立ち上がって拍手をしていました。
 その拍手喝采に応え、主イエスを演じられた役者の方が、何度も何度も頭を下げている姿が印象的でした。偽物の劇と十字架から降りてきた偽物の主にはこぞって拍手を送るのに、その拍手を受けるべき方、本当の主は、今もなお十字架の上です。