156センチの視線
1月26日「出会いの主」
先週、時事通信社の青森支社長が来訪され、冊子への執筆を依頼されました。とても光栄なことですが、最初は「厚生福祉」という名称の冊子に相応しいことが書けるだろうかと悩みました。「命に関わることをお願いします。特に、青森県は自死の数が全国でも高いので、そのようなことでいかがでしょうか。」と最初の電話口でおっしゃってくださったからです。
あおもりいのちの電話の理事をしていますが、自死に対して知見があるとは言い難く、他に適任の方がいらっしゃるのに、その方々を差し置いて、付け焼き刃的な記事を書くことは、その記事をとても無味なものにしてしまうのではないかと思ったのです。
実際にお会いして、「実は、今年の6月に改正される刑務所の処遇について、罰から愛へ、変わろうとしている刑務所のあり方として、毎月の教誨師の働きを書くことはいかがでしょうか。」とお伺いしました。すると、その方のお母様が華道を少年院に教えにいらしていたこと、そして、なんと支社長ご自身がカトリック教会で洗礼を受けたクリスチャンであることをお話くださったのです。そのような背景もあり、教誨師の働きを記事にすることにご賛同いただけました。自死については、相応しい方のお名前をお伝えし、最後に二人で祈ってお別れしました。
主は今年も変わらず、素晴らしい出会いを与えてくださっています。