156センチの視線

2月23日「信頼の先へ」

 先週の火曜日、保護観察の少年に会いに行きました。めでたく受験に合格し、試験前には無かった大好きなゲームのモニターがテーブルに戻っていました。そこで「ようやくゲームができるようになったね!」と言うと、「最近、あまりやらなくなったんだよね。」と教えてくれました。
 高校の場所が青森になるため、保護司としての役割が終わることを以前から告げていましたが「牛山さんに合わなかったら、俺、勉強とかしなかったわ。自分がすごい変われたのも、牛山さんのおかげなんだよ。お母さんも言ってるけど、4月からもお願いできないの?」と言ってくれました。
 そのことについて保護観察官と相談したところ、やはり規則上、弘前の保護司が別の地域の対象者の担当にはなれないとのことだったので、「君にぴったりだと考えて私を紹介してくれたのも、大学生を選んで家庭教師を勧めてくれたのも、すべて今の保護観察官だから、信頼して任せておけば大丈夫だよ。今度は保護司としてではなく、君のことが大好きな一人として会うことにするよ。」と励ましました。
 保護司としての最後の対象者と、よい信頼関係を築くことができました。キリストの御名を汚すことにならないように、信頼関係ができるまでは言わないようにしてきましたが、ようやく「実は教会の牧師なんだよ」と言える日が来たようです。