宣教
3月9日「今、あなたは」
イザヤ6:10 ルカ15:11~32
「人生一寸先は闇」という言葉があります。高校生の時、「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり…」(平家物語)や、「行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず…」(方丈記冒頭)の言葉に触れ、感動しました。そこに自分がいました。
人生は不可解だ、闇の中、納得できない中でいたのです。「諸行無常」の思いが、至る所で響き渡りました。「空の空 空の空 一切は空なり…」の『伝道の書』が心に響きました。
創世記1章は、混沌と闇に向かって、「光あれ」と、光を創造された神を明らかにしています。が、
自分の物差しと全く異なる世界とでした。それは,高校受験に失敗、義塾に入学した、神様からの「ご褒美」であったことに気づくことができたのは、それから長い年月を経てからでした。
「一寸先は闇」の世界から、「一寸先は光」の世界と出会うまでには、沢山の時を必要としました。「放蕩息子」の中に、自分を見出すのには、多くの時と、多くの方の祈りが必要でした。自分の思うようになっていたら、とんでもないことになっていました。後足で砂をかける人生に別れを告げ、「父のもと(故郷)に帰ることができたのです。「今、ここで、ありのままのあなたは!」神の愛の中です。