宣教
変えられた名前
創世記32:23〜33 ヨハネ17:26
昔から、名は体を表すという言葉があるように、名前はその人の在り方を表すものと考えられてきました。ヤコブの人生は、「押しのける者」という名が示す通り、謀略に満ちたもので、人を蹴落として生きるものでした。しかし、彼の心は不安と恐れでいっぱいでした。そして、ついに自分の力ではどうにもならないところまで来てしまったのです。そこで彼は人に頼ることをやめ、独り神の前に立ちました。
彼は一晩中神と交わり、祈り、格闘しました。そこで、彼は自分の歩みを悔い改め、新たにイスラエル(神が支配される)という名前を与えられます。戦いで負傷し、足を引きずる彼の上に、朝日が昇ってきました。
神は必ず私たちを救ってくださいます。そのためには、イエス・キリストの十字架のもとに自らの古い慣習を捨て去り、悔い改める必要があります。それは痛みを伴う作業であり、たった独りの戦いです。ヤコブは罪に支配された世の法則ではなく、愛によって支配する神の法則に身を寄せるために戦いました。この十字架の戦いを経た信仰者の心には、燃えて輝く復活の朝日が差し込んでくる。これが永遠に変わらない神の愛の法則です。