156センチの視線

「八月や 六日 九日 一五日」

「八月や 六日 九日 一五日」という句があります。もちろん、六日は広島原爆投下の日、九日は長崎原爆投下の日、一五日は敗戦記念日のことです。
 例年以上に暑い暑いこの夏。今まで以上に、70年前の戦争についてのみならず、日本の行く末を考えさせられています。
 広島の原爆記念日に、安倍首相が参列してメッセージを述べていましたが、その言葉の何と空疎に響いたことでしょう。9月の「安保法案」可決の日程は変わることなく、ただひたすらに戦争に向かってひた走る姿に、サタンの勝利の薄ら笑いが見えてくるようです。
 日本国憲法の前文に「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。〜」と明記されています。政府はあらゆるものに先んじて、このもとに拘束され、このことを順守、推進する責務を負っています。祈り続けましょう。「平和を実現する神の子」として。キリストの平和を。