156センチの視線
「世界平和」
世界は平和に向かうことが出来ず、ここ数十年なかったようなきな臭さが再び漂っています。そんな中、大村智氏と梶田隆章氏のノーベル賞受賞は大きな喜びです。「ニュートリノ」のことは読んでもよく分かりませんが、知的ロマンへの感動を覚えます。
特に、大村氏の共同開発した薬イベルメクチンは、年に3億人が飲み、年4万人もの失明を防いでいるという事実に驚きを覚えます。。熱帯の人々の健康と福祉に貢献しているこの働きは、ノーベル平和賞をいただいても不思議ではありません。
今日、開発途上の国々で、病は貧困を、貧困はテロや暴力の温床となっています。それを利用するかのような卑しい行動が大国間で為されていることに強い憤りを覚えます。
世界は兵器にお金を使いすぎています。安保法案が可決する以前、政府は既に武器輸出を大きく緩和。可決後、驚くべきことに、経団連は「武器輸出を国家戦略として推進すべき」と提言をまとめたのです。「これを機に」とは何という志の低さ、卑しさでしょう!儲かればいいという心根、本音が透けて見えます。一気に戦争へと駆け下りることになりはすまいか。
アフリカの子供のこれ以上はないと言えるほどの笑顔に囲まれた大村氏の写真こそ、平和とは何か、平和をつくり出すことの意味を伝えてくれます。平和には笑顔がよく似合います。ともかく「おめでとう!」