宣教

「環境を支配する信仰」

              フィリピ4:4〜7
 2015年が終わろうとしています。今年はどういう年だったでしょうか?新しい年を迎えるにあたり、希望に満ちている人と、そうではない人がいるかもしれません。
 皇帝を神として認めなかった使徒パウロは捕らえられ、牢獄にいました。そこは、死の危険と隣り合わせの最悪の場所でした。しかし、彼はその場所を伝道の機会と捉え、看守や囚人たちにイエス・キリストを証ししました。困難の中で、環境に支配されず、環境を支配する彼の信仰と、喜びに輝く姿は、周りの人に影響を与え、やがて、牢獄が神の国に変わっていったのです。
 私たちは目の前で起こる現実に揺れ動く性質を持っています。嫌なことが起これば喜ぶことなどできません。先が見えなければ不安になります。それは人間として当然の反応です。しかし、私たちに先は見えなくとも、はるか先まで見通せる方がいることを知って下さい。パウロはただ投げやりに喜ぶのではなく、「主にあって」喜んでいました。主イエスこそ、驚くべき指導者、力ある神、永遠の父、平和の君です。その方が、私たちとともにいる。これが喜びの根拠です。