宣教

「愛によって生きる道」

 Iコリント12:31b~13:13
 世界は混迷を極めていますが、その中でも日本は特殊な国です。物質的には豊かに見えますが、年間の自死者は10万人を超えます。アフガニスタンにおける戦死者が15年間で2万人余りだったことを考えても、異常であることは明白です。人々が希望を持てないのは、経済的な豊かさが足りないからではないのです。人は愛に飢えているのです。
 この世界には大きく分けて二つの愛があることを聖書は示しています。それは、人の愛と神の愛です。人の愛は条件付きで、美しさと残酷さを併せ持った愛ですが、神の愛は無条件で、永遠に変わることのない愛です。その愛が自分に注がれていることを知って生きることこそ、最高の道だと使徒パウロは語ります。
 聖書は信仰と希望と愛の中で、愛がもっとも偉大だとしています。それは、神の愛の現れであるイエス・キリストこそが、すべての力の源だからです。世界が人の目にどう映ったとしても、変わらない神の愛があるからこそ、いつも希望を持つことができ、自分の価値を信じて、いつでもやり直せる力となるのです。
 どんなことがあっても大丈夫です。なぜなら、あなたは神が愛してやまない大事な神の子どもですから。