156センチの視線

「人生で最良のものはすべてタダ」

この受難週を迎えるにあたって、「本当に大切なものは取るに足りないものの中にある」ことを噛みしめています。以前何度も皆にも伝えたことが、いつの間にか風化してしまい、思い出すことすらなくなってしまっていることに気付き唖然としています。
 お金がかかったり、遠くまで行かなければ手に入れられないものに本物はありません。だれでも見つけられるところに、言葉を換えれば、真実は「ゴミ箱」の中にあるのです。だれでもが取りに行ける場所に、それでいて気づかない場所にあります。
 主イエス様は、家畜小屋の飼い葉桶で人となられました。その場所に行ったのは、羊飼いと異邦人の博士たちだけでした。マザーは、捨てられた貧しい人たちの中に宝(キリスト)を見出しました。
 本当に大切なものは「ただ」です。値段の高いものに本物はありません。本当に大切なものは誰でもがれに入れることができます。アメリカのことわざにも、The best things in life are free(人生で最良のものはすべてタダ)というのがあります。
 命も空気も水も…何より「信仰(救い)」、皆タダです。「渇いている者は来るがよい。命の水が欲しい者は、価なしに飲むがよい」(黙示2:17)タダこそが何よりも尊い。信仰、希望、愛が、タダの恵み満ち溢れる十字架がわたしたちの前に立っています。