宣教

「天国をここに」

イザヤ35:5,6 マタイ10:5~8
 主イエスはその宣教の初め「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」(マルコ1:15)と言われました。「神の国」は主イエスの中心的使信(メッセージ)です。主イエスがおいでくださったことにより、この歴史の中に神の国(神の支配)は到来しており、数々の奇跡はそのしるしです。神の国の宣教のために、主イエスは12人を遣わされます。『天の国は近づいた』と宣言し、「病人をいやし、死者を生き返らせ~なさい」と。ご自分の全権を委ねられる大胆さと信頼に驚かされます。
 この世にあるわたしたち誰もが『恐れ』に満ちています。それに対して、聖書は『恐れるな』との使信を語り続けます。旧約においても、新約においても、あらゆる時に、神は「恐れるな」と。「恐れるな」の宣言の背後にはいつも、「わたしがあなたと共にいる」神の類なき守りが存在しています。そのインマヌエルの主イエスによる恵みの出来事を、弟子たちに「為せ」と言われるのです。このわたしたちに、主は大胆にも、今日の福音を委ねられました。主の名がこのことを可能にします。「恐れるな。主が共に!」のわたしたちの素直な信仰こそが神の国をもたらすのです。