宣教

「真の自由はここにある」

出エジプト記20:2 ヨハネ8:31〜38
 同志社大学の開祖、新島襄は幕府の制限下に置かれている不自由さに不満を募らせ、青森県の風間浦村から脱国し、アメリカに渡りました。そこで出会ったのは、腐敗するイギリスから新天地を求めてアメリカに渡ってきたピューリタンの人々でした。彼らは聖書の出エジプト記に自らを重ね合わせ、いかなる教義や伝統にも縛られず、自由な信仰生活を営んでいました。新島は彼らの生き方に感銘し、後に「耶蘇教ナキ国ハ自由ナシ」とまで言い切っています。彼は真の自由とは何かをアメリカの地で発見したのです。それは、「道であり、真理であり、命である」イエス・キリストによって与えられる自由でした。
 出エジプトの出来事には、十字架と復活のイエス・キリストの香りが漂っています。聖書は旧約と新約を通して、私たちを救いに導くモデルを提供しているのです。罪に縛られ、恐れと不安に中で生きていた人々が解放され、自由になっていく。教会は、まさに出エジプト記の出来事を今の現実として生きているのです。出エジプトが私にも起こる。これが教会の使信です。そして、そのことを確固たるものとしているのは、主イエスの存在なのです。