156センチの視線

8月28日「心を新たに」

 北西地区の牧師が集まる年一回の研修会に、今年は青山学院大学から宗教部長の伊藤誠先生がいらしてくださり、次世代への伝道をテーマに講演をしてくださいました。職員や学生たちに福音を伝えるために、15年にわたって自分たちのあり方を問いなおしてきたそうです。
 その一つとして、朝の礼拝に出てもらうために、キリスト教関係の必修科目を、誰もやりたがらない一時限目に配置し、多くの学生達が礼拝堂に入っていく姿を他の教員たちや職員たちに目に見える形で伝え続けてきました。その結果、礼拝の出席者数は倍増。今では、学生たちが授業の後に「礼拝出る?」と、そんな会話が自然と出るような雰囲気ができてきたそうです。
 学生たちが教会に対して抱いている(辛口の)感想を、見せていただきましたが、その中で「教会は人に変化を求めてきた。しかし、教会は人のために変化してきたのか」という辛辣な言葉がありました。先生は、次世代への伝道というテーマに、「神は成長を求めておられる」というサブタイトルをつけていました。イエス・キリストは昨日も、今日も、永遠に変わらない方であることを伝えるために、「心を新たにして自分を変えていただき」(ローマ12:2)、成長していく必要があるようです。