宣教

12月11日「神の涙の革袋に」

詩篇56:9 ルカ1:5〜20
 「聞かれない祈りも聞かれている」という言葉と出会い戸惑った若い日を思い出しています。それと共に、「祈ってこなかった自分」とも向き合わされています。しかし、そんな自分の祈りが聞き入れられていることに恐れを覚える昨今です。
 ザカリアに告げられた天使の言葉、「ザカリア、あなたの願いは聞き入れられた。~妻エリサべトは男の子を産む~」と。久しい以前に忘れてしまっていた祈りを神様は覚えておられたのです。「神の涙の皮袋」に、それは蓄えられていたのです。神様はそのように、わたしたち全人類の涙をも蓄えられ、時至って御子をお遣わしになったのがクリスマスです。
 「荒れ野よ、荒れ地よ、喜び踊れ。砂漠よ、喜び花を咲かせよ」は、わたしたちのクリスマスに与えられたメッセージです。「主はわたしたちの祈りを蓄えておられる」、これもまた「インマヌエル」のクリスマスの溢れる愛のメッセージです。他ならぬあなたのための。主はご自身の栄光を現す場所をいつも探しておられます。それを実現するのは「あなたの荒れ野」以外のところではありません。最も深いところに働く神様の愛が、「今、ここに」あります。