宣教

1月22日「できる、を生きる」

民数記13:25−33 ルカ9:23
 約束の地を目指し、神のことばに従ってイスラエルの民は旅を続けていました。ある時、神は約束の地の偵察に12人を選んで派遣します。彼らは果実を持ち帰り、約束の地の様子を報告します。ところが、ある情報を聞くと、民はざわめきます。その情報とは、強大な先住民の存在です。騒ぎ出した民を鎮め、偵察隊の一人、ユダ族の若者カレブは言いました。「必ず勝てます。」しかし、民は約束の地に入ることを躊躇し、神を信頼せず、御名を汚し、自らチャンスを放棄して、約束の地に入る権利を剥奪されたのです。
 主イエスは人々に自らの十字架と復活を予告しながら、「自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。」と教えました。主が求めておられるのは、自分の力だけで何とかできるようなことではありません。自分の能力を超える困難さの中で、神に出会うことを要求するのです。主が背負った十字架は、復活という驚異的な神の救いと希望へ向けての困難さでした。主はその辱めと苦痛を、神に信頼することで乗り越えていったのです。それは、「恐れるな」と語り続ける主、不可能を可能にする主が、私たちに「あなたにはできる」と声をかけてくださることなのです。