宣教

3月12日「下に昇る小さな選択」

 詩篇28:1〜2 マタイ18:18〜20
 「主よ、あなたを呼び求めます。わたしの岩よ~嘆き祈るわたしの声を聞いてください。~あなたに救いを求めて叫びます。」わたしたちの日々の叫びがここに在ります。
 マタイ18章には、小さな者の祝福―神に覚えられている恵み―が記されています。この箇所だけでなく、聖書は小さき者に対する「神の慈しみのまなざし」で満ちています。「どんな願い事であれ,あなたがたのうち二人が地上で心を一つにして~二人または三人がわたしの名によって(わたしに従う者として)集まるところには、わたしもその中にいるのである。」と。
 「神の国はあなたがたの間にあるのだ」と主は言われます。神の国とは、主がそうであられた「遜り」のなか、「下に昇られた」キリストの受肉を生きることの中にあります。
 風化し、「いつまで!」の思いの渦巻く、東日本大震災の爪痕に、キリストの思いを生きるために、わたしたちに委ねられた福音は、日常における「小さな今」を、キリストと共に降りて行くことです。主が共におられる小さな今に。「共に生く御国求める祈りと叫び 下に昇りし主に導かれ」