156センチの視線

4月16日「復活させていただいた人生」

 学生時代にアルバイトをしていた新聞社をクビになりました。理由は遅刻が多すぎるからです。しかし、友人がそのバイトを辞める時、その埋め合わせに再度雇っていただけませんか、と以前の態度を改めるように誓って復職させていただきました。居心地がよく、高待遇のアルバイトだったからです。ところが、再入社してわずか二日目の、まだ舌の根の渇かないうちに、
また遅刻していました。それからも、ずっと遅刻ぐせは治りませんでした。
 同志社に入ってから、その話をある教授にしたところ、「それは鬱だったんだと思うよ」と言われて衝撃でした。薬剤師の友人の「君が鬱になるわけないよ」という励ましに力づけられて病院に行かずにいましたが、もしかしたら鬱だったのかもしれません。生き生きとしている周囲の人々から遠く引き離されていく現実の中で、自分のふがいなさや劣等感でいっぱいだったのは確かです。やる気が出なかったのも事実です。
 受難週の早天祈祷会では十字架上のイエス・キリストの御言葉を分かち合いました。あの自分がこんなに朝早く起きて元気に日々過ごせることは奇蹟です。「主が癒やしてくださったのだ」と口にすると、ある姉妹が「年を取れば嫌でも早く起きれるわよ」と。思わず笑ってしまいました。