宣教

8月13日「キリストは私たちの平和」

イザヤ2:2〜5 エフェソ2:14〜16
 72年前の1945年8月6日に広島、9日には長崎に原子爆弾が投下され、そして、15日に敗戦を迎えました。平和への祈りが風化していくのを憂える昨今です。尊い、あまりにも多い命と血の代価を支払って手に入れた日本国憲法の前文を(156参照)今一度、心に刻む必要を覚えます。
 「キリストはわたしたちの平和」です。それは新約で、事新たに主張されているのではありません。「神との平和」が主題であり、それに伴う「人との平和」が生まれることを今一度、心に刻む必要があります。神との関係の破れが、人と人との、そして自然との関係の破れを生み出したのです。平和は和解によってもたらされます。「剣を打ち直して鋤とし、槍を打ち直して鎌とする」ことです。これは、「主の光の中を歩む」ことにより成し遂げられます。
 その光こそ、「十字架による敵意の粉砕」です。それは、「わたし自身」がキリストにより新たな人につくり変えられることを通してです。主と共に、愛と赦しの小さな一歩を踏み出すのです。平和は、「このわたし」からです。「十字架を共に担いて生くる日々剣は鋤に槍は鎌へと」