未分類

9月3日「キリストの香り」

聖書の授業の中で、天に帰られた弘前教会の秋葉さんの話をしました。あすなろ荘で、毎日顔を合わせて色々とお話を聞かせてくださった尊敬するクリスチャンです。今だから言えますが、高齢者の施設入所者であり、90歳を超えていた秋葉さんがケンタッキーの話を嬉しそうにしていたのを聞いて、要望通りのケンタッキーとコーラを持参し、一緒に隠れて食べたのも本当に思い出深いです。
 科学者だった秋葉さんは言っていました。「私たち科学者は、机上では完全なものを作り上げるのです。でも、それを実際に操作するのは人間です。そうなると、必ず致命的なミスが生まれるんです。」
 この言葉は、神に似せられた人間の素晴らしさを語りながら、同時に人間の罪の深さを徹底的に浮き彫りにする聖書の言葉のようでした。秋葉さんは、崇高な理想が、現実にはならないことに打ちのめされて、まことの神に立ち返ったのです。
 秋葉さんの話をしながら、義塾の生徒たちの顔を見ていると、神を信じ、人々をキリストに導くために神が選ばれた方々の顔に見えてきました。秋葉さんがケンタッキーの強い匂いではなく、キリストの香りを漂わせていたように、彼らもやがてキリストの香りを漂わせてくれると信じています。