宣教

12月3日「神の義、その確かさ」

  イザヤ51:4〜11 Iテサロニケ5:9
 人々が待ち望んできた知らせ。それは救いの知らせのはずでした。ところが、ペルシア王キュロスから祖国の都エルサレムへの帰還と神殿再建の許可が出たにもかかわらず、ユダの人々は不安と疑心に満ちていて、立ち上がろうとはしませんでした。なぜなら、彼らの前には、荒廃した都、険しく危険な道のり、人々の不信と疑念といった、人の心を絶望へと誘う、あらゆる要素が拡がっていたからです。
 しかし、預言者は語り続けます。「わたしに聞け」という神の御言葉に従って立ち上がり、都への途上を歩むなら、「頭にとこしえの喜びをいただき 喜びと楽しみを得 嘆きと悲しみは消え去る。」と。
 預言者たちの強調点はいつも「神の義」です。それは、神の正しさであり、恵みであり、救いの計画です。危険な道を旅して、荒廃した都に帰還することは、人間の目には愚かしいことですが、神の歴史の証人となるチャンスなのだというのです。
 人に罵られることを恐れず、十字架という最悪の道を歩まれ、神の言葉に忠実に従い、その生涯を栄光に変えられた方は、まさに、その神の救いの歴史の証人であり、私たちの証すべき方、主イエス・キリストです。