宣教

10月6日「祝福との出会い」

 詩編107:1 ヘブライ4:15~16
 幼い頃、ラジオ番組、「心の灯」で毎回、「暗いと不平を言うよりも、進んで明かりをつけましょう」の言葉が放送の最初に流れ、だれもが知っていました。誰かが文句を言うと、「暗いと不平を~」と誰かが言ったことを懐かしく思い出します。子供心にもその真理性に気付いていたのでしょうか。
 毎日のように電話をくださる方がいました。電話をとるといきなり、「わたしがどんな悪いことをしたっていうの!」と泣き叫びます。自分がどんなに辛いか、死んでも当然だと訴え続けます。
 どんなことでさえも、「不平と不幸」の原因になることを新ためて思わされます。笑顔ですら、「馬鹿にして!」という、怒りの対象になるのです。わたしという心の鏡が、わたしの今相応しく、スクリーンのように鮮やかに人生の今に映し出すのです。
 得ているもの、与えられているものの多さに比例して、不幸になっているとさえ言える今日です。共に悲しんでくれる人がいることは何という幸いでしょうか!「主は、わたしたちの弱さに同情されるお方」共に悲しんでくれるお方です。慰めが満ちます。
 祝福は、感謝との出会いの中に与えられます。愛され、守られ、慈しみの中を歩んでいる、わたしを見出す旅を、主と共に今一度、人生に笑顔をもって!