156センチの視線

4月19日「歴史の転換点」

 いよいよ全国に向かって緊急事態宣言が発せられ、本州最北端ものんびりとしていられなくなりました。エンターテインメントや飲食業をはじめ、多くの方々の生活に影響が出ていることでしょう。
 各自治体によると、教会は休業要請の対象施設に該当しないようですが、各教会で判断し、会堂に集まっての礼拝を行わないと決めたところが増えてきているようです。私たちの教会もそうでしょう。
 かつて、外に出ると大変な状況に陥る時代がありました。初期キリスト教会の時代です。迫害という名の疫病が人々を狂わせ、キリスト者を見つけては捕まえたり、殺害することさえもしたのです。
 外に出たり、集まったりすることに困難を極めた時、信仰者がとった行動は、礼拝をやめることではありませんでした。かえって集まり、神を礼拝したのです。しかし、方法は変わっていきました。家の二階、地下墓地、押し入れの中、どこでも神の臨在を体験するにふさわしい場所でした。立派な神殿や礼拝所は彼らには無かったのです。むしろ、暗く、汚れた場所、人が見向きもしない場所で礼拝する時、彼らは飼い葉桶の主を思ったことでしょう。
 今、インターネットという名の新しい礼拝場所が与えられています。私たちは教会の歴史の転換点に生きているのかもしれません。