156センチの視線

5月24日「弱さを自覚しつつ」

 先週の金曜日、9回目の結婚記念日を迎えました。何をしても中途半端で、長続きしない私にとって、これほど長く続いたものはありませんでした。
 「神の言葉から離れ、自立した人間になるんだ」という私の野望は、自らの挫折や堕落、弱さとともに崩れ去りました。大きな野望は、「ほんの少しでいいから、人並みの生活を」という程度の小さな望みに変えられていました。
 聖書を学ぶために同志社へ入ると、若い時から神を信じ、聖書に親しんできた人たちと出会いました。また、多くの人たちは自分よりも真剣に神を求めているようにも見えました。そこで、さらに弱くさせられました。
 結婚し、子どもができた後、聖書の御言葉に従えない自分と何度も出会いました。そこで自らの罪の深さを痛感して、また弱くさせられました。
 義塾、保護司、刑務所、講演会。与えられる場所で、自分の未熟さを知り、弱さを自覚しました。
 いつも至らなさの中で生かされてきた人生を振り返ってみると、弱さを受け入れた時にこそ、そこに神の栄光が示されたように思います。
 与えられたすべての恵み、愛する妻や子どもたちと家族、そして敬愛する神の家族に出会えたことを心から感謝します。