156センチの視線
6月28日「どちらが幸せか」
2009年、夏期伝道実習として青森の木造教会に派遣されてから10年が経ちました。一時的とはいえ、地方の小さな群れが一人の人を迎え入れるのは大変な決断だったろうと思います。主に導かれてその決断をしてくださった一人、佐々木達司さんが病のために入院されました。
昨年の11月に木造教会でメッセージをさせていただきました。礼拝が終わって私が帰った後、達司さんは息子さんの信也さんに「牛山先生は立派になった。私の葬儀はぜひ先生にして欲しい」とおっしゃっていたそうです。そのことを入院の一報とともに伺いました。訪問したかったのですが、コロナウィルスの影響でお会いできない日が続いていましたが、先週、ようやく伺うことができました。
達司さんはすべての医療行為を拒否され、静かに御国への道を主とともに歩まれていました。そして「好きなことをやってきた。もう思い残すことはない。」と仰っていました。すべての人が、人生の終末に言いたい言葉ではないでしょうか。
達司さんが主を信じたきっかけ。それは「死を前にして、神を知らない人と、神を知っている人、どちらが幸せか」という牧師の言葉でした。
永遠の命に生きることの、何たる平安!